東日本大震災から10年、災害対策している?

東日本大震災から10年。災害時の対策について、改めて考えた方も少なくないでしょう。

さて昨日、ホクシンハウス(本社:長野県長野市)が、
戸建て住宅の災害対策調査についての調査レポートを発表しました。

戸建住宅を購入された方を対象とした
「東日本大震災以降、地震防災について、意識が変わったかどうか」
という調査です。

とても興味深い内容でしたので、ご紹介します。

震災以降の地震防災意識の見直した?という質問に対して、
約7割が「見直した」と回答。

しかし、そのうえで、住宅に設置した設備については
『導入した設備はない(水・食料の備蓄や非常用持ち出し袋の準備などの対策のみ)(68.1%)』

水や食料などの確保は行っても、住宅そのものの対策はまだまだという結果です。

では、設備対策をした方は、何を設置したのかというと、

太陽光発電システムを設置した(17.1%)』
蓄電システム・蓄電池を設置した(8.9%)』
制振ダンパーを設置した(8.0%)』
EV充電用の外部コンセントを設置した(6.5%)』

やはり、住宅用太陽光を導入するケースがうかがえます。
自宅で電気を確保することの重要性がだんだん認知されてきている感じですね。

一方で、太陽光発電を設置したご家庭の中で、
「住宅や設備の点検・メンテナンスをしているか」の設問については

『住宅・設備ともに建築後の点検・メンテナンスをしていない(40.8%)』
という回答が最も多い結果になっています。

これは、戸建住宅にもともと設置されていた、というケースではないかと思いました。

となると、いざ不具合が起こった時に「誰に連絡すればいいのか」と悩む方も少なくないでしょう。
もちろん、ハウスメーカーに直接連絡するのでしょうが、太陽光発電のメンテナンスはやはり専門の知識を持った販売店にお願いしたいところです。

また、コロナ禍により「在宅避難」という考え方が広まってきました。
「在宅避難」するために、どんな設備が必要かという設問に対し、「停電時の電力供給」に高い関心が寄せられています。

このあたりに、地元の電気屋さんが提案していくネタがあるのではないかと思った次第です。

※画像はプレスリリースより引用