今夏より今冬の方が、電力不足が深刻なんです!!!

経済産業省資源エネルギー庁は5月27日、「2022年度の電力需給見通しと対策について」を公表しました。

改めて読んでみると、恐ろしいことが書いてありました。

日本では、安定供給に最低限必要な電力供給の予備率は3%とされています。
(ドイツなどの欧州では15%だとか!?大丈夫なの、日本って!?)

この夏の見通しについて、

「今夏の電力需給は10年に1度の猛暑を想定した場合にも、全てのエリアで安定供給に最低限必要な予備率3%は確保できるものの、7月は東北電力、東京電力、中部電力の3エリアの管内の予備率は3.1%と2017年度以降で最も厳しい見通し

・・・って、7月はギリギリじゃん!!!

3エリア以外も安心できません。

「北陸、関西、中国、四国、九州の5エリアの予備率も3.8%

・・・同じぐらい、ヤバいじゃん!

と、この夏の電力の心配をしていたところ、もっと恐ろしいことが書いてありました。

「2022年度の冬季の電力需給見通しは、東京電力管内で予備率が1月▲0.6%、2月▲0.5%となっているほか、中部、北陸、関西、中国、四国、九州の6電力管内で1月1.3%、2月2.8%と7エリアで安定供給に最低限必要な電力を確保できていない状況」

・・・って、3%切ってる!確保できてないじゃん!!!

特に、東京電力管内では、約200万kWの供給力が不足。

そう、今年の冬、不足することがわかっているんですよ!!!

小池百合子都知事が、太陽光発電システムを新規住宅に設置義務を課すのも納得できる状況なのです。

で、政府の対策はというと、

「産業界、自治体とも連携し、幅広く、継続的に情報発信する体制を整備するほか、「できる限り」の節電への協力を要請。需給ひっ迫警報(広域予備率3%以下)の発令時刻を従来の前日18時から16時に2時間早めるとともに、広域予備率が5%以下の場合でも「注意報」を発令し、万全の対応を促す」

・・・えっと、「節電の呼びかけ」で万全の対応を促すそうです。

そう、国民にガマンを強いる対策しか、現状ないんです。
(新しい電源の設備投資も行っていくようですが、数年はこの状況が続きそうです)

では、地域の電気店は、お客様に対して、どんなことができるか。

ずばり、「断熱対策」を早急にご提案してください。

特に、「窓リフォーム」です。

現在、「こどもみらい住宅支援事業」で国土交通省から補助金が出ています。

「窓リフォーム」+「省エネエアコン」
の提案を積極的に行うことで、お客様の健康をお守りくださいm(_ _)m

もちろん、太陽光発電が屋根に乗りそうなご家庭には、本当にオススメした方がいいです。
電気代はどんどん値上がるので、太陽光発電をローンで設置すれば、電気代より安く設置できちゃいます。

ソーラーローンなどのメニューがある銀行に話を聞くといいですよ。

 

<参考>
第50回 総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 電力・ガス基本政策小委員会
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/050.html

資料4-4 2022年度の電力需給見通しと対策について(PDF形式:2,664KB)PDFファイル
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/050_04_04.pdf