注意喚起「エアコンに向かって除菌スプレーをかけないで!」

コロナ禍により、お部屋の中で除菌スプレーを使用する頻度が増えています。エアコンへの噴射はご注意を!

つい、やってしまいがちなのが、「ニオイが気になる~」といって、除菌スプレーを吹出し口からシュシュと吹きかけること。
電子基板が故障し、運転ができなったり、センサーが故障し、正常な運転ができなくなることがあります。

また、エアコンは、お部屋の空気を吸い込んで冷暖房するので、直接吹きかけなくても、なるべく運転中の除菌スプレーの使用はやめたほうがいいです。

地域電気店なら、絶対にダメだと知っていても、一般のお客様は知りません。
ぜひ、お客様に「エアコンに直接除菌スプレーをかけないように」呼びかけて下さい。

以下の症状が起こる可能性もぜひ、お伝えください。

●厄介な「アリの巣状腐食」が発生する危険性が!

「アリの巣状腐食」とは、除菌スプレーの成分が、熱交換器の冷媒配管に付着し、概ね3年から7年の時間をかけて、アリの巣のような状態で腐食する症状です。腐食が進行すると、こんな影響があります。

1.電気代が高くなる原因に。

徐々に腐食が進行するので、冷媒ガスが少しずつ漏れていきます。そのため、気づかないうちに、冷房や暖房の効きが弱くなっていきます。
なかなか室温が設定温度にならないので、どんどんパワーを出す時間が増え、電気代が高くなってしまうのです。

2.熱交換器は、修理費用が高額です。

熱交換器はエアコンの主力部品なので、通常の部品より修理費用がかかってしまいます。

3.製品の寿命が短くなる可能性も。

エアコンの買い替えは目安として10年以上ですが、「アリの巣状腐食」は3年から7年で故障の症状が出てきます。
2の通り、修理費用が高額なので、長く使う予定だったのに、買い替える方も少なくありません。

●「アリの巣状腐食」を予防するには?


1.エアコンに除菌スプレーを直接吹きかけない!

繰り返しになりますが、エアコンの性能にかかわる熱交換器の冷媒配管の腐食につながるので、除菌スプレーを吹きかけないように家族の中でも、徹底しましょう。

2.なるべく運転中での除菌スプレーは使用を控える!

直接吹きかけるより低濃度ですが、なるべく使わないようにしましょう。
エアコン停止中での除菌スプレーの使用を推奨します。

●うっかりエアコンに除菌スプレーをかけてしまった!場合

窓を開けて、1時間程度、冷房運転をしてみてください。
熱交換器に付着した成分を結露水に溶け込ませ、洗い流します。
作業の際、室内機に霜が付き、水滴が落ちる場合があるので、下にビニールシートやタオルを敷いてください。