<その4>「卒FIT」を説明し、お客様に次の提案しよう!(全5回)
この連載は、地域密着で商売されている電気屋さんや電気工事店さんが、
「卒FIT」を迎えるお客様に対して、説明される際の参考資料にしていただくものです。
以下の説明文はコピーOKとしますので、ご活用いただければ幸いです。
<その4>せっかく作った電気を有効につかおう!
~蓄電池以外の活用方法は?~
前回は、卒FITを迎えた太陽光発電の無料(タダ)の電気を蓄電池に貯めて、
夜間に使えば、電力会社から電気を買わずに済むからおトク!
というお話をしました。
でも、蓄電池は安い商品ではありません。
前回も言いましたが、元はとれません。
そのため、なかなか購入に踏み切れない、「もうちょっと安くなったら」と思う方も少なくないでしょう。
しかし、その間、安い金額でしか売電できないのは、もったいない!
そこで、オススメするのが、
その電気で「お湯を作りましょう!」
そう、オール電化住宅の方にはお馴染みの「エコキュート」です。
今までエコキュートは、深夜の安価な電気を利用して、夜にお湯を沸かしていました。
それを、太陽光で創った電気で、昼間にお湯を沸かすように変更します。
給湯器の耐久年数は、エコキュートも、ガス給湯機も、約10年です。
それ以上経つと、不具合が起こりやすくなります。
エコキュートをお使いのご家庭は、
いつか買い替えなければならないなら、思い切って卒FITのタイミングで買い替えることをおすすめします。
もちろん、今お使いのエコキュートの時間設定を変更したり、手動で昼間にお湯を沸かせば、
買い換える必要はありませんが、使い始めて10年近くたっている場合、思い切って買い替えるのも選択の1つです。
ガス給湯機をお使いのご家庭は、
給湯機をエコキュートに替えることで、電気を有効に使う省エネ生活になるチャンスです!
最近のエコキュートはとっても賢く、快適になっています。
翌日の天気予報をAIが自動でチェックし、夜に沸かすか、昼に沸かすか判断してくれます。
(実はこれが一番便利。雨が降っていて、発電していないのに、昼間にお湯を沸かす設定になっていると、電気が足りなくなって、気づかないうちに電力会社から高い電気を買う羽目になります)
もし、台風予想が出れば、停電に備えて、急いでお湯を沸かしてくれて、災害の備えができます(もちろん、自動で!)。
さらに、機能も進化していて、シャワー圧が強くなっていたり、お掃除機能も充実し、耐震設計になっていたりします。
エコキュート自体は、蓄電池3kW分に相当するので、小型蓄電池くらいの能力があります\(^o^)/
大型の蓄電池を買うより、エコキュートと災害対策用に小型蓄電池を購入される方もいます。
蓄電池は後から増設できるタイプもありますので、お客様のライフサイクルに合わせて、段階的に導入されると良いでしょう。
次回は最終回「卒FITを迎えたら、絶対にやっておくべきこと!」についてお話します。
<連載その1>
「卒FIT」ってなに?うちにも関係ある?
<連載その2>
10年たったら、「決めなきゃいけないこと」
<連載その3>
おすすめはやっぱり「蓄電池」
<連載その4>
せっかく作った電気を有効につかおう!
<連載その5>
「卒FIT」を迎えたら、絶対にやっておいて欲しいこと