<その3>「卒FIT」を説明し、お客様に次の提案しよう!(全5回)

この連載は、地域密着で商売されている電気屋さんや電気工事店さんが、
「卒FIT]を迎えるお客様に対して、説明される際の参考資料にしていただくものです。

以下の説明文はコピーOKとしますので、ご活用いただければ幸いです。

 

<その3>自家消費のおすすめは「蓄電池」!

自分の家で創った電気を自宅で使うことを「自家消費」と言いましたが、
「自家消費」を言い換えると、「電力会社からなるべく電気を買わない」ということです。

太陽光発電は太陽が出ている昼間は電気を創ってくれますが、太陽が出ていない夜は発電しません。
電気が創れないから、どうしても電力会社から電気を買うことになります。

なるべく買わないようにするには、「夜に使う分の電気を貯めておく」ことが必要になります。

この電気を貯めておく設備が「蓄電池」です。
乾電池の大きい版だと思って下さい。

蓄電池自体は、けっして「元をとる商品」ではありません(なんせ乾電池ですから)。

例えば、コンセントから蓄電池に10充電すると、10電気が使えるだけです。

オール電化のご家庭なら、単価の安い夜間の電気を充電して、昼間の電気単価が高い時間に、蓄電池の電気を使えば、高い電気を買わないで済むので、ちょっとおトクになります。
(でも、メリットはそんなに多くはありません)。

そこで、卒FITを迎えた太陽光発電の登場です!

太陽光発電で創った無料(タダ)の電気を蓄電池に貯めて、夜に使えば、
電力会社から電気を買わずに済むのでおトク!というわけです\(^o^)/

さらに、災害による停電対策として、蓄電池に注目が集まっています。
(2019年には、千葉県が1週間以上続く大停電になり、蓄電池を購入されていた方が「夜に明かりがあって安心したよ~」という声がありました。
また、北海道がブラックアウトした時も、「うちだけ明かりが付いていて、近所の方が電気を借りに来た」という事例も)。

ちょっと、蓄電池に興味が出てきましたか(笑)

しかし、蓄電池なら何でもいいかというと、そうではありません。
蓄電池にはいっぱい種類があります。

選ぶポイントは、「災害時にどれだけ電気を使いたいか」です。
お客様によって最適な機器が異なるので、値段だけで選ぶと、災害時に使えなかったり、普段は宝の持ち腐れになったりして、失敗します。
(蓄電池の選び方については、後日、別の記事でご紹介しますね~)

お客様にあった蓄電池を提案してくれる販売店を見つけましょう!
(値段のことしか言わない販売店はダメですよ)

もしかすると、「自家消費」する際、蓄電池以外の方法が、良い場合もあります。

次回は、連載その4「せっかく作った電気を有効に使おう!」蓄電池以外の活用方法についてお話をしますね。

<連載その1>
「卒FIT」ってなに?うちにも関係ある?
<連載その2>
10年たったら、「決めなきゃいけないこと」
<連載その3>
おすすめはやっぱり「蓄電池」
<連載その4>
せっかく作った電気を有効につかおう!
<連載その5>
「卒FIT」を迎えたら、絶対にやっておいて欲しいこと