<その2>「卒FIT」を説明し、お客様に次の提案しよう!(全5回)
この連載は、地域密着で商売されている電気屋さんや電気工事店さんが、
「卒FIT」を迎えるお客様に対して、説明される際の参考資料にしていただくものです。
以下の説明文はコピーOKとしますので、ご活用いただければ幸いです。
<その2>10年たったら、「決めなきゃいけないこと」
さて、前回のお話は、太陽光発電システムで創った電気は、10年たったら、「高い金額」で買い取ってくれなくなる、とご説明いたしました。
はい。お気づきでしょうか?
そう、「まったく買い取ってくれなくなる」わけではないのです。
「なんだ、買い取ってくれるのか」
と安心されるかもしれませんが、ポイントは「高い金額」というところです。
その買取金額が、びっくりするくらい「安い」のです。
どのくらい安くなるのかというと、
たとえば、東京電力だと
「8.5円」なんです!!!
今まで、48円とか42円とかで売電していましたよね。
それが、「8.5円」ですよ!!!
もうちょっと高い金額で買ってくれる新電力会社もありますが、
それはご自身で探さなければなりません。
しかし、高いといっても、11円程度です。
40円台で売電していた方にとっては、4分の1です。
それでも、「買い取ってくれるならいいか」と思う方もいるでしょう。
では、売電収入がどのくらい減るのか、試算してみましょう。
※試算条件※
太陽光発電設備容量:4kW
年間発電電力量:4,400kWh
売電比率:70%想定
売電電力量:3,080kWh
【今まで】
売電価格:48円
売電収入:年間 147,840円
↓
【これから】
売電価格:8.5円
売電収入:年間 26,180円
その差121,660円!!!
年間で12万円ですよ!
これだけ減ってしまうのです。
さらに、夜間は電気を電力会社から買わなければなりません。
スマートライフプランなら、夜間18円です!
せっかく作った電気を8.5円で売って、電気をわざわざ18円で買う・・・
なんか、本末転倒です(電力会社を儲けさせているような(^_^;))。
それだったら、電気を売らずに、自宅で使ったほうがいい!
それを「自家消費」といいます。
つまり、これからの生活は、「電気」を売らずに、
「自分で使う」というスタイルに変わるわけです。
まとめると・・・
「10年たったら決めなければならないこと」は、
1.すっごい安い金額で、今までと同じ電力会社に買ってもらう
2.今の電力会社より、高く買ってくれる新電力会社を自分で見つける
3.せっかく作った電気は、売らずに自分で使う
この3つの選択から、必ず選ぶことになります。
(選ばないと、自動的に「1」になります)
今回はここまで。
次回は、連載その3「自家消費のおすすめは蓄電池!」についてお話します。
<連載その1>
「卒FIT」ってなに?うちにも関係ある?
<連載その2>
10年たったら、「決めなきゃいけないこと」
<連載その3>
おすすめはやっぱり「蓄電池」
<連載その4>
せっかく作った電気を有効につかおう!
<連載その5>
「卒FIT」を迎えたら、絶対にやっておいて欲しいこと